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SOCIAL ACTION 社会貢献活動

9月のブログ

updata:2018.10.18
社会貢献活動部 木山大輔

ナマステ。社会貢献活動部、ネパール駐在員の木山です。 ネパール滞在4ヶ月目を終えました。ネパールでは雨季も終盤にさしかかっており、少しずつ天気が良くなってきました。10月からは乾季に入り、気温もどんどん下がっていくと言われています。 ビソバサ大学での授業は、文章構成についても学び始め、活用の応用編などの勉強も行なっています。会話練習の授業などもあり、相手が何を話しているのか少しずつ理解できるようになってきました。しかし、まだどうしても同じ単語を使いがちになっています。目標としている、支援先などでしっかりと現状を聞けるほどの言語能力を身につけられるようにも、今後とも言語習得に力を入れ、語彙力を増やしていきたいと思います。

  • 【写真1】知り合いの家族の子供たちと折り紙をしている写真
  • 【写真2】市街地タメルにて、商人とビジネス状況を聞いている写真
孤児院Rising Lotus訪問

9月中旬と下旬の二度にわたって、「Rising Lotus」と呼ばれる孤児院を訪問、調査してきました。都市部から少し離れたキルティプルという場所に孤児院があり、女の子が約30人いる孤児院です。3歳から15歳の子供達が暮らしており、田舎の農村部で親が居ない、食事や寝る場所がないなどといった子達がこの孤児院で暮らしています。この農村部は、チトワンのカンダール村と呼ばれる場所で、ネパールでも有名な貧困な地域です。責任者のHariさん自身も親が居なかった過去を持ち、8年前に自ら孤児院の運営を始めました。とても優秀な子供たちが多く、学校内での成績はトップで居るのが当たり前。ネパール全体の中でも上位の成績を取っています。数ヶ月前にアメリカの団体からの継続的な支援が止まり、現在は不特定の支援者からの支援のみでの運営しています。毎月の支払いの期間が来るたびに、お金や先のことを考えるととても心配だとHariさんが語っていました。 一度目の訪問では、Tijiと呼ばれる女性のお祭りの日だった事もあり、皆で踊りあって距離を縮めることが出来ました。しかし、毎日学校が終わってからも孤児院での自習勉強に専念する姿を見て少し堅苦しく感じました。

  • 【写真3】孤児院Rising Lotus 集合写真 帽子の方:責任者のHariさん
  • 【写真4】ネパール民謡に合わせて子供たちと一緒に踊っている写真

よって、二度目の訪問ではバスケットボールの指導を行いました。子供たちはこれまで教えてくれる人が居なかったためスポーツはあまりしなかったと言っていました。どこの孤児院でも同じことですが、新しい事を学べる場というものの重要さを感じました。このことから、孤児院では様々なジャンルの学びをニーズしていると考えました。 また、1つ疑問に思ったことは、なぜこの孤児院には女の子しかいないのか? ネパールの女の子は人身売買などの問題にも関わってしまう可能性も高いため、現在女の子が優先的に暮らせるような孤児院になっています。Hariさんは、運営資金が十分にあれば、村にいる男の子たちも出来る限り受け入れていきたいと次の目標も語ってくださいました。今回の二度の訪問では、子供たちやHariさんとの距離も少しずつ近づき、次は子供達がどのような環境で育って来たかなどの調査を実際に彼らの出身の村に行き調べていきたいと考えています。

  • 【写真5】低学年の子供たち 集合写真
  • 【写真6】バスケットボールの試合を行なっている高学年の子供たち
子供食堂、スラム街調査

子ども食堂を行うに当たって、今月は引き続きストリートチルドレンの調査、そしてスラム街の調査を行いました。 ストリートチルドレンの調査では、市街地タメルのストリートで物乞いなどを行っている子供達と交流を何度も行いました。少しずつ距離が縮まり、子供達の生活環境やニーズを調査できました。バスケットボールやサッカーを通して子供達を集め、交流会を開き、生活内容などを聞きました。初めは「学校には通っていない」、「親はいない」、「家はない」といっていた子供たちも全員ではありませんでしたが、いつも髪の毛を切っている場所に連れて行ってくれたり、通っている学校を紹介してくれたり、家に案内してくれたりと、少しずつ打ち解けてくれたと感じています。問題点としては、親が居ても家などでシンナーをしており、居ないのと変わらない状況だと言うことです。そのため、毎日お腹を空かせ物乞いを行なっています。15歳くらいの年齢になるとシンナーも覚え、子供達に聞くとシンナーを吸うと空腹が紛れるとのことでした。 また、学校に通っていない子供たちはタメルでの生活で飲食を確保しています。本当に親がいない子供たちも多く、ホームレスの大人たちと繋がっており、コミュニティーができていることもわかりました。夜によく物乞いで集めたお金をストリートの子供たちが大人の人に渡している姿も見かけます。まだまだわからないことは多いですが、現在僕が考える彼らのニーズは、まず学校に通っていない子供たちには教育を受ける場の提供が大切だと感じました。そして、自分たちでお金を稼ぐ、または食べ物を確保できる手段を見つける事が現在のニーズです。シンナーなどに手をつける前に改善策を考えて行きたいと思います。

  • 【写真7】市街地タメルの夜の写真 ストリートチルドレンがよく集まる場所

スラム街の調査は、子ども食堂で使う会場の近くにあるスラム街二ヶ所を訪問し、現地の環境について話を聞きました。 1軒目は、小さなトタンとレンガの建物の中に100人以上もの人が暮らしている場所に行きました。周りには大量のゴミもあり、プラスチックのゴミなどを集めて収入を得ています。市街地タメルで物乞いを行なっていた子供の一人もこのスラムに住んでいました。スラムの代表者の方からは、子供たちがご飯をしっかりと食べれられる環境の孤児院に連れて行って欲しいと何度もお話しされました。現在、スラムの子供たちは地元の公立学校には通ってますが、やはり安定した食事はこのスラムのニーズの一つだと感じました。

  • 【写真8】スラム街① 低いトタンの屋根の建物の中で人々が暮らしています。
  • 【写真9】ゴミを保管している場所

2軒目は大規模なスラム街で、沢山のトタンの家が川沿いの道に並んでいました。このスラム街には150人以上の人が住んでおり、住民の7割がタマン民族、3分の2がキリスト教でした。スラム街には小さな教会もあり、毎週土曜日にスラムに住むキリスト教の住民が集まります。ここには二度訪問し、詳しい話を聞かせていただきました。通販でカバンを売っている人や、タクシードライバーなど職がある人も多く、家賃を払わなくていい分、生活は普通に過ごせている事がわかりました。教会のサポートもあり、子供たちは週に一度勉強を教えてもらえる環境があり、病院などに行かなければならない際は、教会からお金を出してもらえる援助もありました。最近よく耳にするのは、政府からスラムの人達が住んでいる場所を空けるようにと言われている場所が多いということです。空けれない理由はもちろん家賃が高いのが原因ですが、今住んでいる場所を自分の土地にしたいと考えて動かない住民も多いと聞きました。このような話も含め、数回の訪問では深く知るのは難しいため、今後も距離を縮めながら調査を行いたいと考えています。

  • 【写真10】スラム② 一本道で長く続いています。全てトタンの家です。
10月はネパール最大のお祭り期間

10月からはダサインと呼ばれる15日間の国内最大の休日がやってきます。ダサインは民族や宗教によっても異なりますが、様々な儀式やお祝いが行われます。この期間は市内の人々もお店を閉め、村にある実家などに帰る習慣があります。またダサインが終わるとティハールと呼ばれるお祭りもあるため、ネパールの人々は約1ヶ月の休みがあります。ダサイン、ティハールの間の1ヶ月間は学校も休みのため、村の地域のフィールド調査や、企画の準備を行う予定です。学校も休みが明けると語学のレベルが一気に上がると聞きました。来月は沢山自習復習し、そして11月にスムーズに企画を進められる様にミーティング、準備を行なっていきたいと思います!

  • 【写真11】タクシーの代わりにもなる人力車体験
  • 【写真12】インドラジャットラと呼ばれるお祭りに参加した際に撮った写真
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